2.立命館大学 大学院(MBAコース)で「リーダーシップ」授業を実施

立命館大学 大学院(ビジネススクール)2024年秋学期にて、当協会の代表理事 二階堂忠春が「リーダーシップ」の授業を実施しました。授業概要は、組織・集団を動かしていく上で重要なリーダーシップについての概念や理論について学ぶものです。具体的には、リーダーシップとは何か、その役割や重要性について学んだ上で、個人と集団の相互的作用やいわゆるリーダーとフォロワーの関係、さらには、組織や集団において個人がどのように自身のリーダーシップを開発し、発揮していけばよいのか、についての理解を図ります。 

 授業で扱った内容(テーマ)は以下の通りです: 

リーダーシップ論の変遷とマネジメントとの違い 

 従来研究されてきたリーダーシップ論の歴史を振り返り、時代の変化の中でリーダーシップがどのように検討されてきたかを概観する。また、リーダーシップとマネジメント両者の役割の違いを理解し、自身がリーダーシップを発揮するべき場面やマネジメントの役割を求められるときに、適切な対応ができるようになるための考察を行う。 

企業変革の段階と留意点 

 企業がより強い競争力を獲得するための、企業変革の8段階のプロセス全体を理解するとともに、各段階におけるポイントや留意点についても学ぶ。組織変革を実現した経営者の事例を参照し、受講者同士の経験談を持ち寄ることで、各段階でのリーダーの振る舞いやマインドセットを理解する。 

状況対応型リーダーシップ 

 部下の経験や意欲に応じて最適なリーダーの行動スタイルを選択する「状況対応型リーダーシップ(Situational Leadership)」理論を学ぶ。この理論を通じて、部下の成長を支援し、主体性を引き出すための柔軟なリーダーシップを身につけ、状況に応じた効果的なリーダーシップを実践する力を養うことを目指す。 

コンフリクトと交渉 

リーダーが直面する集団や組織におけるコンフリクトの形式を理解するとともに、非生産的な利害の衝突や対立を避け、生産的なコンフリクトを生み出す利点を学ぶ。また、効果的な合意形成を図るための交渉戦略について、交渉術の具体的なステップを理解し、反対者や批判者を巻き込むための実践的なテクニックを学び実務に応用できるようになることを目指す。 

上司のマネジメントとフォロワーシップ 

上司との関係を管理すること(ボス・マネジメント)の重要性を理解し、それを上手くできるようになるための考察を深める。また、関連する概念としてフォロワーシップについても学ぶ。リーダーシップとフォロワーシップの関係、フォロワーの典型的な分類、フォロワーに求められる態度やスキルなどについて、受講者同士の経験も共有しながら考察を深め、実践できるようになることを目指す。 

オーセンティック・リーダーシップ 

これまで学んだ理論や考え方をベースとしながら、自分らしいリーダーシップを磨くための探求を行う。オーセンティック・リーダーシップ(「自分らしさ」「真の自己」を軸に発揮されるリーダーシップ)の特性や、オーセンティック・リーダーへの成長ステップについて学ぶ。自分の個性を大切にした真のリーダーシップを磨く旅に出る準備を行う。 

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